婚約破談。
そんなもの都市伝説だろうと思っていた時期が僕にもありました。
考えが変わったのは約一年前。
そう、自分が婚約破談になってしまったからです。
その直後は悲しみのどん底で、
「いっそ死んでしまおうか…」
くらい思っていました。
しかしふと、周りを見回してみると意外にも婚約破談になっているケースが多いのでは?と思ってしまったのも事実です。
本文では僕の身の回りに起きたケースを少しだけ紹介したいと思います。
そしてそれらを抽象化し、
「一体何が婚約破談を生んでしまうのか?」
という僕の仮説を論じたいと思います。
「婚約破談なんてあるわけねぇだろw」
と思っている方にこそ読んでほしいと思います。
目次
婚約破談ケース1:僕の話
何を隠そう僕も婚約破談を受けた1人です。
その当時のことについては以下の記事で書きました。
婚約破談を言い渡されて1月経過したので心境の変化を語っていく
上の記事では主に「婚約破談を結果的にどう乗り越えたか?」に言及しました。
よって今回の趣旨として、僕のケースを掘り下げたいと思います。
マリッジブルーと称した思いやりの欠如
他の人はどうかわかりませんが、僕の場合経験的に3年位付き合うと、もはや相手へのドキドキ感みたいなものはなくなります。
いい意味で言うと、家族に近い形で認識してしまいます。
すると付き合いたての頃は思いやりで接していたにもかかわらず、
段々とその思いやりが無くなっていきました。
実際に入籍の日も大体決めていたのですが、日が近づくにつれ憂鬱な気分も高まっていったのは事実です。
「マリッジブルー」といえば聞こえはいいのかもしれませんが、収入面など不安な要素を頭の中で列挙しまくっていました。
その不安な要素ばかり考えてしまい、
「何で相手はこうしてくれないんだ?!」
「こんな考えだったらこの先やばくないか?!」
などと自分のことは棚に上げ、相手の嫌な部分ばかり気になっていました。
そのことでイライラすることもしばしば。
もはや婚約破談前の生活では「思いやり」というものはほとんど無いに近かったかもしれません。
そう振り返ってみると、婚約破談にはなるべくしてなったのかもしれません。
バレた出会系サイト(それでも僕はやってない)
収入面の不安からか、独学でアフィリエイトサイトの構築を進めていました。
詳しくは割愛しますが、目をつけたのが出会系サイト。
そのアプリをダウンロードして、運用方法などをまとめて記事にしていました。
とある日に僕が泥酔して帰宅。
元婚約者にスマホを見られたみたいで、出会系アプリをやっているのがバレてしまいました。
ここで懺悔しますが、下心は1mmもなく、アフィリエイト構築のためだけにアプリを運用していました。
全ては会社勤め以外からの収入確保のため。
当然といえば当然ですが、相手からは全く信じてもらえませんでした。
今思うと「出会系」という僕のアフィリエイト広告のチョイスも不味かったのだと思います。
主観の不一致
別れを打ち明けられた際、中々僕にダメージがあったのが「主観の不一致」でした。
僕は新しいことにわりと興味がわくほうで、何でもやってみようと意識的にチャレンジをしています。
ビールの醸造や浅煎りコーヒー、最近では割安のミシュラン掲載店巡りなどにハマっています。
大阪の美味いコーヒー屋を一人で回っているので随時お店を紹介しようと思う
ミシュラン・ビブグルマンにもなった「なにわ翁」で酒飲んで蕎麦食べるのは至福の時
とはいえ
「それが一体何なの?」
というのが元婚約者の感想みたいでした。
「地に足がついてない」というのが率直な感想だったみたいです。
一方、元婚約者からは
「1つのことをじっくり長くやるタイプ。とてもお互い合っているとは思えない」
と言われました。
当時は僕自身を否定された気がして、ひどく落ち込んだのを覚えています。
婚約破談ケース2:知り合いの知り合いの男の話
さて、また聞きした知り合いの知り合いの男のケース。
これはもう単純明快な原因がありました。
それは「男の遊びすぎ」でした。
「遊び」といっても「女遊び」だったので、これはもう一発アウトですね。
バレてないと思い、行きまくっていた合コン、出会バー、ナンパ…
当然ひょんなことからバレ、即婚約破棄。
後日その男性は親父様と、元婚約者のご実家へ謝りに行ったそうです。
そこまで律儀なら、なぜ女遊びを続けた?!という疑問が拭えませんが…
婚約破談ケース3:女友達の話
これは女友達のケース。
要因は2つあったみたいです
地方移住が嫌すぎた
遠距離恋愛だったみたいです。
男性が某地方都市。
一方女性はそこそこ栄えている都市です。
結婚を機に女性は仕事をやめ、男性の住んでいる地方都市に移住することが決まっていました。
ですが、その地方への移住が心底嫌だったみたいです。
詳しくは聞いていないのですが、地方移住の何が嫌だったのかについては
- 何もない田舎に行くのが嫌
- 相手の親の近くに住むのが嫌
が理由として挙がっていました。
一握の不安と惰性
女性は結婚に際し、少し不安を持っていたようです。
曰く
「本当にこの人でいいのだろうか?」
と。
と同時に
「この機会を逃したら、私はもう結婚出来ないのでは?」
とも思っていたそうです。
どうやら後者の気持ちの方が強く、ある種の惰性も混じりながら、付き合いを続けたそうです。
そうして、婚約の日間近になってしまったそうです
慰謝料請求
感情も不安定で突然泣き出したりしていたその女性。
ついに不安が爆発し、婚約の取りやめを打診することに。
相手の男性からは
「親や親戚になんと説明したらいいんだ。一生許さないからな!」
と罵詈雑言を浴びせられたそうです。
さらに慰謝料請求まできてしまったとか。
婚約破棄要因の抽出
さてこれらのケースを題材に、婚約破談の要因を抽出していきたいと思います。
オス失格
ケース1とケース2では、出会系アプリしかり女遊びしかり「浮気」を臭わせる出来事がありました。
当たり前ですが、浮気は御法度。
特に婚姻関係になったら立派な訴訟の一因にもなります。
ただこの部分、もっと抽象化してみると「オスとしての失格の烙印」という側面がデカイんじゃないかと思っています。
色んなところで研究されていますが、私達の脳は原始時代の名残を持っています。
それゆえ現代のあらゆる場面で不合理な選択をしてしまうことも多々あります。
そういった原始的な脳に着目した時に「メスからみたオスの側面」は現代の結婚を考える上でも大きなウェイトを占めていると思います。
「浮気している」ということから、
- リスク管理すら出来ないバカの認定
- 子を育てる役割を担う父親として不適合認定
の2つの考えが生じ、婚約破談になると思います。
まぁでもようよう考えたら、これは婚約破談に限った話でもないですね
ハードルの高すぎる「結婚」というイベント
特にケース3で見たようにマリッジブルーになるケースというのは結構見られると思います。
そもそもこの「結婚」というイベントは盛大すぎます。
ゆえに、そのハードルの高さゆえに正常な意思決定が出来なくなってしまうのではないでしょうか。
どんどん結婚の日が近づくにつれ、
「本当にこの人でいいのだろうか?!」
という不安が生じたり、
「とは言うもののこの機を逃したら次は無いんじゃないか?!」
と思ったりする。
もっとカジュアルな制度であれば、ここまで深く考えないはずです。
「一緒にやっていけると思ってたけど、やっぱり違った!しょうがなかった!ありがとう!」
で済ませられる結婚制度であればマリッジブルーという言葉自体無いんじゃないでしょうか。
また「本来は二人が家族になる」ということのはずなのに、いつのまにかお互いの家の問題に発展してしまう。
だから「親に迷惑がかかる!」とか
「お父さんが結婚に反対!」とか
「家柄がアカン!」とか
どうでもいいことに発展してしまったりする。
正直ここらへんの自己の「不安」とか「責任」とか「考え方」はアドラー心理学の考えを学ぶことで解決出来ます。
事実、復縁目的でアドラー心理学を学んだ僕ですが、以前よりぐっと結婚に対してシンプルな考えを持てるようになりました。
(結局復縁はダメだったんですがw)
今更ながら「嫌われる勇気」を読んでアドラー心理学にハマり、実践の難しさを知った
とはいえ、いくら自分の結婚観をシンプルにしたところで、日本には制度上の問題もあります。
特に離婚の際に発生する婚費問題は非常に恐ろしい問題ですので、下の本の一読をおすすめします。