ほぼ楽器の初心者がジャズ研に入ってやっていけるだろうか?
そう悩んでいる人はたまにいる。
僕の答えは、イエスだ。
全然やっていける。
ただしこれはあくまで僕の経験則。
と周囲を観察して考えた答えだ。
その上で「初心者がジャズ研にいきなりはいっても大丈夫か?」という前途有望な若者への疑念の払拭に寄与したいと思う。
目次
僕のケース ~そもそも楽器ほぼ未経験者だった~
何を隠そう、僕も大学でジャズ研に所属していた身だ。
僕は楽器ほぼ未経験者だった。
実家の倉庫にある古いエレキギター。
これを取り出し、ゴーゴーギターなる雑誌で流行りの曲のコードを弾こうとしたのは高校生の頃。
だが不器用(と今では言い訳だなと思うが)のため、Fコードを押さえるのが精一杯。
結局メロディなんかは全く弾くことなく、ギターは断念した。
他には音楽の授業で楽器に触る程度。
だから僕は大学入学当初、楽器に関してはほぼ未経験者だったのだ。
僕は地方の大学なので、都心などの大学のジャズ研の雰囲気は違ったものだろうと予測している。
ただ他の大学のジャズ研を見る機会は何度かあったので、幾分独善的な意見の要素は弱まると思う。
これは経験則なのだが、大体その大学の偏差値とジャズ研の上手さは比例している。
さて、ジャズ研には本当に色々な人が集まる。
大学生ともなれば娯楽は周りに超溢れているのに、わざわざジャズ研をチョイスする時点でちょっと変わっている。
学年やその時の集まり具合にもよるが、学年の8割くらいは変わった人だ。
だから1つ断言しよう。
ジャズ研に入ろうと迷った時点で、あなたは充分変わっている人の素質がある。
ジャズ研でやっていける人、やっていけない人
さて、ジャズ研をずっと続けられる人はどんな人だろうと振り返ってみた。
やっていける人
ジャズ研の雰囲気が好きな人。
これは結構いると思う。
あまり練習にのめり込んでなくても、集まる雰囲気が好きな人は多い。
部活後のご飯や飲み会、イベントなどで楽しみを見出す人。
最初の選択をミスってそのままずっと所属。
また、最初のサークルの選択をミスってしまい、数ヶ月がたってしまった。
その後他の部活などへ移行できず、仕方なく所属している感のある人。
このタイプは1/3くらいは幽霊部員、1/3くらいは辞め、1/3は案外卒業までジャズ研に所属したりする。
純粋にジャズが好きになっていく人。
こののめり込むタイプは間違いなく辞めない。
適度に練習出来る環境、同士などが整っているから。
ジャズ研のスタイルが合った人。
これもあるかなと思う。
具体的にはジャズ研がビッグバンド形式なのか?コンボ形式なのか?だ。
特に吹奏楽出身はビッグバンド形式を好む傾向にあり、それが肌にあって続けているケースも多い。
反対に途中で辞めちゃう人はどんな人だろう?
やっていけない人
他のこと(学祭の実行委員)とかが忙しくなった
大概「あれ…ジャズ研入ったけど何か違うな…」という悶々とした感情と、他のことが重なり、辞めちゃうパターン。
ジャズ研の雰囲気に馴染めなかった
これもあるかなと思う。
前述した通り、ジャズ研はちょっと変わった人の集まりだ。
だからキラキラした教育学部とかの女子はやめる確率がかなり高い。
逆にぬるぬるな環境が嫌になり、自分一人で自己追求に邁進するタイプ。
これは非常に稀。だがたまにいる。
ジャズ研のレベル感にもよるが、あまりにもぬるぬるな環境で、ダラダラと練習。
これが嫌になり、辞めるパターン。
大体こういう人は自己の研鑽&実際のセッションに励むケース。
やっぱりジャズはなんか違うかなと思った人。
例えばビッグバンドが演りたかったのに、コンボ形式しかない。
他には、元々吹奏楽をやっていて、ジャズに興味が出てきて、入ってみると何か違う。
「これを吹けみたいなちゃんとした楽譜はないし、何か皆ピッチおかしいし…」
とか思って、やっぱり吹奏楽に戻っていく人もいる。
結論:楽器歴はあまり関係ないから迷ったらジャズ研に入ろう
振り返ってみてみると、あまり楽器を触ったことがあるか?はあまり関係ないと感じる。
むしろそれ以前の楽器経験がジャズへの扉を邪魔をする場合だってある。
だから楽器経験の有無よりも、内なる動機やモチベーションの方がよっぽど大事だ。
ちなみに僕自身はジャズ研に入って良かった点をパッと挙げてみると、
・おっさんになっても付き合っていきたい人達と楽しい時間を共有出来た
・なぜかジャズが好きというとお洒落認定される
・バンドでプチツアーを行い各地の美味しいものを食べたりを経験出来た
・一生付き合える趣味を得た
・彼女が出来た
・伝手で就職口が見つかった
最後2つはどうでもいいが、やはり入って得られるものは多い。
迷っているなら、とりあえず入ってみよう。
きっと新しい経験が待っているし、そこそこ楽しい大学生活を送れると思う。