チャーリー・ヘイデンが大好きだ。
ベーシストの枠を超えた、音楽性がとても素晴らしい。
ふと思い返してみた。
僕が初めて買ったチャーリー・ヘイデンのアルバムはなんだろう?と。
僕にとってはそれが「Magico」であった。
我ながら大分濃いアルバムを最初に買ったと思う。
事実、これを最初に買ったのは大学一年生の時。
なんだかフワフワした、よくわからないけど、多分良い作品なんだろうなぁ、といった印象であった。
だが、これが聴き込むごとにハマっていく。
メンバーはチャーリー・ヘイデン。
ヤン・ガルバレク。
そしてエグベルト・ジスモンチだ。
ヤン・ガルバレクはキース・ジャレットとの共演でも知られる。
初めに挙げるべきはその音色で、かなり特徴的だ。
何と独学でサックスを習得。
それゆえのこの音色かもしれない。
エグベルト・ジスモンチもこのアルバムで初めて聴いた。
ギタリストと思いきやピアニスト?
いやいや、偉大な音楽家、というのが正直な所だろう。
このアルバムのカラーを色濃く担っているのは間違いなくこの人。
そういえばCharlie HadenとのDuoは必聴の名盤。
曲は全部で5つ。
各々のオリジナルを演っている。
まず挙げたいのはヘイデンのSilence。
この曲は本当にやるバンドでイメージがガラっと変わる。
例えばゴンサロ・ルバルカバと演れば、段々ぶっ壊れていきそうな展開が面白かった。
リベレーションミュージックオーケストラの演奏ではそのアンサンブル、そして各ソリストの個性が充分でる展開が良かった。
では本作ではどうか?
三者のサウンドが素晴らしい。
曲自体はコードが淡々と流れていく。
そこにガルバレクの美しく、時に叫びの様のようなサックスが良い。
それからヘイデンのソロ。
いつもながら凄まじい歌心のつまったソロが良い。
そしてジスモンチ。
これがまたぐっとくる。
Mágico
Released 1980
Recorded June 1979
Track listing
All compositions by Egberto Gismonti except as indicated:
Bailarina (Geraldo Carneiro, Piry Reis) – 14:30
Mágico – 7:47
Silence (Charlie Haden) – 10:17
Spor (Jan Garbarek) – 6:11
Palhaço – 5:00
Recorded at Talent Studio in Oslo, Norway in June 1979
Personnel
Charlie Haden — bass
Jan Garbarek — saxophone
Egberto Gismonti — guitar, piano