「名盤」と呼ばれるものはどんなものだろう?
ものすごく難解な作品?
死ぬほど盛り上がるソロがおりこまれたアルバム?
どれも正解だと思う。
僕としては、何回聴いても飽きないものを「名盤」の定義の1つにしたい。
「飽きない名盤」と思い浮かべてパッと出てくるのがRed GarlandのGroovyだ。
レッド・ガーランドのコロコロ転がるようなピアノ。
ポール・チェンバースの強靭なビートのベース。
アート・テイラーの安定感のあるドラム。
非常にバランスが良く、全編通して聴けてしまう。
そして全曲終わったら、もう一回始めから再生、となりがち。
僕は一応ベース弾きだから、勝手を承知でポール・チェンバースに焦点を当ててみようと思う。
1曲目のC Jam bluesはなんてことのないブルース。
だが音のチョイスといい、ビートといい、チェンバースは素晴らしい。
コピー譜もどこかにあるので、気になる人がいたら探してもらいたい。
僕はこのC Jam Bluesをトランスクライブし、実際にチェンバースと弾いてみて唖然とした。
ビートが強靭すぎるのだ。
ジャズベースのお手本としてレイ・ブラウンと双璧を成すチェンバース。
でもそれまでは「なんか普通じゃない?」という印象が拭えなかった。
それまで普通のベースだと思っていた僕の中のチェンバース像が変わった。
Groovy
Released Mid December 1957[1]
Recorded December 14, 1956 (#4-5)
May 24, 1957 (#6)
August 9, 1957 (#1-3)Track listing
“C-Jam Blues” (Barney Bigard, Duke Ellington) – 8:21
“Gone Again” (Curtis Lewis, Curley Hamner, Gladys Hampton) – 6:46
“Will You Still Be Mine?” (Matt Dennis, Tom Adair) – 4:43
“Willow Weep for Me” (Ann Ronell) – 9:35
“What Can I Say, Dear” (Walter Donaldson, Abe Lyman) – 7:14
“Hey Now” (Red Garland) – 3:41
“If I Were a Bell”
“I Know Why”
“Lost April”
“P.C. Blues”
Tracks 7-10 were not on the original LP but are included in the CD reissue.Personnel
Red Garland – piano
Paul Chambers – bass
Art Taylor – drums