ジャズ研1年ベーシスト、あるいはジャズベース初心者の聴くべき音源の指南書

僕はジャズのベースについて共有したく、いくつか記事を書いてきた。

僕の楽器(ウッドベース)を紹介しようと思う

コントラバスガット弦を海外のサイトから注文する手順についての備忘録

【神サイトへの】コントラバス弦を音出して比較してみた【誘いもあるよ!】

【コンテンポラリー】最近のジャズベーシストを嗜好性たっぷりでオススメ紹介する

未経験者がウッドベースでジャズのセッションデビューするまでの過程・費用・期間を妄想してみた

 

だが本記事のターゲットはさらに範囲が狭まる。

それは「何を聴いたらいいのかがわからない」という疑問を持つ、初心者ジャズベーシストに向けてだ。

 

幸いなことに、僕はジャズ研に入部して早々に良い師匠に出会えた。

その師匠はべらぼうにコントラバスが上手かった。

またジャズを愛していて、CDもかなり聴き込んでいた。

 

その師匠が「ジャズの上達」について言っていたことは以下の3つ。

1.いいライブを聴きに行くべし

2.音源を収集すべし

3.練習すべし

 

今振り返ってみても概ね同意だ。

 

ただ僕も多くの方と同様、「音源っつったって何から聴けばいいのさ…」と迷った口。

「ベースなんて後ろの方で何かモコモコしてて、違いってなんなのさ」というレベルだった僕にとって、何を聴いたらいいかは重要な問題だった。

 

当時の僕にアドバイスするなら「何でもいいから片っ端から集めろ」だな。

師匠からも「最初の1年はとにかく100枚の音源を集めよう。買ってもいいし、レンタルでコピーしてもいい。とにかく100枚だ」と言われた。

また「一刻も早く好きなベーシストを見つけろ。そして、それを掘り下げまくるのがベストで、上達への近道でもある」とおっしゃっていた。

これも完全に同意で、なおかつ他の楽器にも当てはまるだろう。

 

そうは言ってもお気に入りなんて、よくわからなかった。

ベーシストの特徴なんてよくわからないし、どれもモコモコして同じ様に聴こえる…。

そんな時にくれたのが師匠のコンピレーション・アルバムであった。

これは有名なジャズベーシストに特化して、名演を入れたものだった。

おまけに師匠の解説付き(残念ながら今は無くしてしまった。だが何度も見返したので大体のコメントは覚えている)。

 

これのおかげで僕はスコット・ラファロにのめり込めたわけだ。

 

さて、PC内の音楽を整理していると、師匠がくれたコンピアルバムの音源が残っていた。

…今聴き返しても名演ばかりだ。

これを自分のPCの中だけにしまっておくのは勿体無い、と思った。

 

そこでタイトルの通り、あの頃の自分と同じようなジャズ研1年あるいはジャズベース初心者に向けて、当時のコンピCDに入っているジャズベーシストをその音源と共に紹介したい。

また師匠が解説で書いていた要旨と、僕自身の所感も付け加えていきたいと思う。

 

ちなみにyoutubeとspotify中心にしている。どうしてもCDとして欲しい方向けに、商品リンクに張っている。

けれども基本はspotifyとyoutubeで充分楽しめます。

Dave Holland

take the coltrane

youtubeに動画なし

Triplicate

Dave Holland(b) Steve Coleman(s) Jack DeJohnette(ds)

 

師匠のコメント

ベースラインとかは普通なんだけど、フレーズを入れるタイミングが変わっててトリッキー。

諸々のバランスがとれていて好きなベーシストの一人

所感

一発目はHolland先生である。

現代の最高峰のベーシストの一人と言って過言ではないだろう。

師匠の言葉通り、フレーズのタイミングが変わってるってのも本曲では体感できる。

 

ホランド先生はマイルスバンド出身で、あまりその頃のは聴いたことないのだが…。

ライブハウスで演奏していて、マイルスの目に止まり、数週間後に「バンドに入れたいからアメリカに来れるか?」と言われた話が面白い。

とにかくレコーディング数の多さが彼を起用すれば間違いないという腕と信頼を物語っている。

また自身のバンドもメンバーを変えつつ活動していて、その精力さと探究心がすごい。

コンポーザーとしても一流なわけだ。

 

このアルバムはスティーブコールマンとデジョネットのコードレストリオ。

スティーブコールマンのちょい高めな音色と、ちょっと予測できないソロの展開が良い。

デジョネットは言わずもがなで、本作品でも最高のパフォーマンスを発揮している。

 

お馴染みのホランドオリジナル曲だったり、アフリカンビートを刻む曲だったり、パーカーのセグメントをやっていたりと面白い。

やはりコードレストリオはコードレスという点で空間が増すから、そこをどうメンバーで構築するのかをわくわくしながら聴けるから好きだな。

おすすめの一枚で、是非全編聴いていただきたい。

 

※余談だが、最近holland先生はdaved gageのCzech-Easeを使ったりしている。

てんとう虫みたいなフォルムで正直最初は「ダッサ」と思った。

しかし、holland先生が弾いていると、なぜか一周回ってカッコよくみえる。

とあるセッションで僕も弾いてみたのだが、値段のわりに中々音が良かった。

金に余裕が出来たらサブ楽器にして、トラベルベース替わりにしてみたい。

 

 

 

Paul Chambers

chasin’the bird

Bass on top

Paul Chambers – bass
Hank Jones – piano
Kenny Burrell – guitar
Art Taylor – drums

師匠のコメント

かなりベースラインを研究した人の一人。

所感

これ以外にも何か書いていたんだけど失念してしまった…。

 

以前師匠は「結構oleo(relaxin収録)のラインを研究した」と話されていた。

このオレオのラインは勉強する価値がすごくある。

循環のコード進行に縛られて単調になりがちなベースラインを、主に第一ポジションを使ってどう構築すればいいかを示唆してくれる。

 

ポール・チェンバースのリーダー作。

このアルバムはゴリゴリチェンバースが主張していて、ソロも大体彼から始まる。

個人的に彼のリーダー作は「ポール・チェンバース・クインテット」の方が好きなんだけど。

 

チェンバースは ジャズベースの基礎とよく言われる。

猫も杓子も「ジャズコピーするならチェンバースかレイブラウン」状態で、天邪鬼の僕は何となく敬遠していた時期があった。

 

考えが変わったのは、トランスクライブ(コピーのこと)してCDに合わせて弾いた時であった。

彼の 強靭なビートに圧倒されてしまった。前目でもレイドバックでも無い、ほぼジャストで弾く揺るぎない彼のビートに思わず「え、こんなに強烈なの…?」と呆然としてしまった。

最近の派手なベーシストと比べると 、モコモコした音で見劣り(聴き劣り?)するかもしれないが、やっぱりマイルスバンドに起用され、サイドマンとしても超売れっこ状態を見るとやっぱりな、という感じである。

 

ちなみにベースラインをコピーしてCDに合わせて弾く練習法は超絶おすすめだ。

ビートの位置、フロントとの関係、ドラムとの関係、ニュアンスなどがわかるからだ。

 

最後に、某ジャズ喫茶のマスターが言っていた言葉を載せたい。

「カインドオブブルーのso whatで、なぜjimmy cobbが黙々とレガート刻んでいるかわかるか?チェンバースのビートが強烈過ぎたからだ」

 

 

Charlie Haden

la passionaria

spotifyには無し

youtubeにも動画無し

 

Segments

Geri Allen – piano
Charlie Haden – bass
Paul Motian – drums

師匠のコメント

いい意味でヘイデンらしいというか、フリーっぽいソロが入っているこの曲を入れた。

耳が良すぎるため、相手の音に瞬時に反応して音を紡いでいく。

とても常人には不可能で、真似なんか出来ない。

そういえばどこのメーカーか忘れたが、あるガット弦が生産中止になり、ヘイデンは世界中からそれを買い占めたらしい。

所感

はい、やってきました。

僕の大好きなチャーリーヘイデン。

まずはこの渋すぎる選曲に感謝したい。

渋すぎて音源アップできなかったよ…。

このヘイデンお馴染みのラ・パショナリアはよく演奏されていて、僕も好きな曲の一つだ。

テーマの後に、各々のフリーなソロが展開される。

 

ちなみにこのアルバムは全曲かっこよく、law of the yearとかsegmentとか滅茶苦茶かっこいい。

これはジェリ・アレントリオだが、このトリオの編成でのアルバムはそこそこある。

ジェリ・アレンはいつもいい感じにぶっ壊れているし、モチアンもいつものスペーシーなドラムで、好きなトリオだ。

ヘイデンの話に戻るが、僕は彼の全てが好きである。

音色、ベースライン、ソロ、曲の展開、作曲、ビッグバンドやデュオ…。

 

また、僕の敬愛する是安さんはヘイデンが大好きで、以前お話した時「チャーリーヘイデンね。あの人めちゃくちゃ歌うからね!!!」と大絶賛されていた(ちなみにこの時はまだジャズ研1年生。手数が多い=歌うと思っていたので、当時はイマイチピンとこなかった)。

ちなみにどれがおすすめか聞き、クロースネスを推されていて、帰って即アマゾンでポチッた記憶がある。

 

 

 

Ron Carter

you’d be so nice to come home to

spotify無し

Concierto

Jim Hall – guitar, acoustic guitar
Paul Desmond – alto saxophone
Chet Baker – trumpet
Roland Hanna – piano
Ron Carter – upright bass
Steve Gadd – drums

師匠のコメント

ピッチも悪いし、ビートもふにゃふにゃ。

時には手を抜いてるかのような演奏もある。

だけど、なぜかJIM HALL とやる時はいつも本気。

所感

師匠は好き嫌いが激しく、とびきりこのロン・カーターへのコメントは厳しいものがあった。

そういえばこのCD を渡され、まだそんなに聴いてない時に「どうだった?気に入ったのあった?」と師匠から聞かれ、適当に「ロンカーター」と答えたら「 もっといいのあったでしょ」と 強く言われた。

そういえば、ジャズ時代大変お世話になった高野雲さんの以下の記事も当時読み込んでいたのを思い出した。

そんなにいいのか?ロン・カーター

 

このテイクはスタンダードでお馴染みユードビー。

ユードビーといえば、ヘレン・メリルのが超有名。

 

このアルバムはjim hallのconcietro。

収録曲の最後にアルバム名の曲が演奏されるが、中々かっこいい。

メンバーも豪華である。

 

さて、僕もあまりロンカーターは好きではなく、あまり聴いていない。

よくソロの時にやるスライドのフレーズがごまかしているように聴こえるのだ。

 

だが、やはりマイルスの黄金期のサウンドは素晴らしい。

TONY Williams とロンカーター で作られる 強烈なビートは、聴いていて高揚感が味わえる。

思うに、モーダルな曲で結構アップテンポな曲での彼のウォーキングはかなりかっこいい。

 

Ray Brown

the real blues

spotifyに無し

Summer wind: Live at the loa

Gene Harris – piano

Ray Brown – bass

Jeff Hamilton – drums

 

師匠のコメント

好きすぎて聴きすぎて、嫌いになったぐらいの人 。

もう音色もソロもウォーキングライン も大好きで、コピーしまくった人。

この人の演奏に外れがない。

所感

Jazz Bass の巨匠 ray Brown だ。

何と言ってもこのテイク、むちゃくちゃ渋くてかっこいい。

レイブラウンの良さをよく味わえる。

僕もレイブラウンは大好きで、そこそこ聴いてきた。

 

レイブラウンも、ジャズベースのコピーといえば、という感じでよく挙げられる。

ランスクライブといえばチェンバースとレイブラウンという風潮がある。

けどそのアプローチは大分異なる。

チェンバースは主に第一ポジションで、無理のない手の動きで黙々とビートを作る

対してレイブラウンは指板の上から下まで使って、大きな枠でベースラインを取っている

これからコピーしよっかなという人は以上の点は参考にされたし。

 

まあ何が言いたいかと言うと、レイブラウンは最高で、そのベースラインはものすごくメロディアスで鼻歌を歌ってるかのようだ。

そしてやはり、外れの演奏はほぼ無い。

 

Scott LaFaro

Serpent’s tooth

The Arrival of Victor Feldman

Victor Feldman – vibraphone, piano
Scott LaFaro – bass
Stan Levey – drums

師匠のコメント

Bill Evans Trio で有名なベーシスト。

このテープはガンガンと弾いてる様がかっこいい

所感

師匠 からこの CD を借りてハマった最初のベーシストがこのスコットラファロだ。

ブルンブルンという豪快な音も気に入った。

また、こんなにコントラバスでソロを早く弾けるんだ、と当時びっくりした。

 

一般の人からは逆かもしれないが このテイクから Bill Evans を集め、ビクターフェルドマンとのテイクを集め、パットモランを集め…と芋づる式に発掘していった。

僕は常々ジャズの CD は 芋づる式で聴くのがベスト と言っているが、 僕自身の発端はスコットラファロだったわけだ

 

結構 Bill Evans とやってる時は弾いてる内容が難しかったりするけど、やはり 一般的なスタンダードだと彼のすごさが分かりやすく際立つ。

しかし何とも、若くして自動車事故で亡くなってしまったのが本当に悔やまれる。

 

Gary Peacock

All The Things You Are

youtubeで見つけられず

standards,vol.1

Keith Jarrett – piano
Gary Peacock – double bass
Jack DeJohnette – drums

 

師匠のコメント

有名だからとりあえず入れた。

あまり聴いてないけど。

音が軽い気して。

Bill Evans とやってる初期の頃は結構重たい音なんだけどね。

所感

実を言うと僕もあまりピーコックは聴いたことがない。

しかし、やはり音楽性は素晴らしいと思う。

というか、なんでこのオールザシングスユーアーを入れたのだろう?

同じトリオだったらtales of anotherの方が 素晴らしいのに。

個人的には あまりこのトリオのスタンダード集は好んで聴かない。

まあでもキースジャレットのお馴染みの段々盛り上がっていくにしたがって、短いフレーズをガンガンいれて行く様は、アップテンポも相まって結構気持ちが高揚するんだけどね。

 

Sam Jones

so tired

Soul Time

Bass – Sam Jones
Drums – Art Blakey
Piano – Bobby Timmons
Trumpet – Blue Mitchell (tracks: 1 to 6)

師匠のコメント

サムジョーンズも結構重たい音で 好きなベーシストだ。

ちなみにサムジョーンズとポールチェンバースの聴き比べは、かなりの玄人じゃないと難しい。

そういえば、誰かがチェンバースのベースにちょっと人間臭いところを足したのが、サムジョーンズだと言っていた。

所感

サムジョーンズも好きなベーシスト。

といっても、実はあまり深く聴いてないのだが。

強靭なビートで、硬派な音色もかっこいいと思う。

 

彼のリーダー作に、後に出てくるペデルセンとのデュオがある。

一聴すると、テクニカルで歌うフレーズがバンバン出てくるペデルセンに軍配が上がりそうだ。

だが、よくよく聴いてみると、サムジョーンズの「ベースとは何たるか」を思わせるウォーキングに圧倒される。

あのアルバム、僕はサムジョーンズの方が好きだね。

 

Miroslav Vitous

freedom jazz dance

Infinite Search

Miroslav Vitous – bass
Joe Henderson (1,2,5) – Tenor sax
Herbie Hancock – E-Piano
John McLaughlin – guitar
Jack DeJohnette (1-5), Joe Chambers (6) – drums

師匠のコメント

かっこいいベース。

弾くフレーズが高速すぎて、手が追いつかなくて、コピーするのはやめた。

所感

ヴィトウスもハマったベーシストの一人だ。

確かスコットラファロの次だったかな?

テクニカルで、指板の上から下を高速で移動するのが 本当にすごい。

かと思えば、アルコのテクニックもすごいから圧巻だ

 

彼のテイクを、例によって芋づる式で集めようと思ったけど、案外少ない。

そして彼のCDはECMが多くて、ブルノートとかより断然高い。

学生の時は中々買うことが出来ず、モヤモヤしていた。

けど今はストリーミングがあるから 聴き漁るのは随分楽になったんじゃないかな。

 

ちなみにchick corea の最初のアルバム「 ナウヒーシングスナウヒーソブス 」で弾くベースラインは、正直何を弾いてるかわからないが、めちゃめちゃかっこいい。

 

またLarry coryell とのデュオも素晴らしい。

Autumn Leaves が枯葉の中で一番好きかもしれない。

一時期オーケストラのCD出したり、明らかにウェザーリポートに未練がある様なアルバムを出してみたりで、個人的には興味の薄れた期間が長かった。

最近はまた精力的に活動されているようで嬉しい。

死ぬまでに見たいベーシストの一人(むこうが)。

 

 

Larry Grenadier

unrequited

Songs: The Art of the Trio Volume Three

Brad Mehldau – piano
Larry Grenadier – double bass
Jorge Rossy – drums

師匠のコメント

最近のお気に入りはラリーグラナディア。

音色がダークで、弾くソロも頭のいい感じでかっこいい

所感

ラリーグラナディアモもハマったベーシストの一人だ。

師匠をおっしゃるように、まず音色がめちゃめちゃかっこよく、聴いているだけで気持ちいい。

使っている弦を同じにしようと思ってはいるけど、まだ実行していない。

けど色々な動画で見ると、コロコロ弦は替えてそうだけど。

 

ピックアップも真似しようと思っているけど、これも未だに変えていない。

人から聞く限り、音がボワッとするとか良くない方の評判が多いが。

そういえば、いまさしさんの以下の記事はグレナディアのセッティングがまとめられていて、非常に参考になった。

Larry Grenadierの使用機材をまとめてみた

 

あと弾く音のチョイスがいちいちかっこいい。

ベースソロでのランニングは、個人的にはあまりかっこよくないと思っている。

ダグワトキンスとかのソロで黙々とランニングするのは、ぐにゃりとしたビートとかは好きなんだけど、内容はそこまでなぁ…と。

でもグラナディアのランニングはかっこいい。

テーマでの2ビートの感じだったり、ソロのフレージングのタイミングなどなど、トランスクライブするとものすごく勉強になるベーシスト

 

Chuck Israels

stella by starlight

At Shelly’s Manne-Hole

Bill Evans – piano
Chuck Israels – bass
Larry Bunker – drums

 

師匠のコメント

エヴァンスのベーシストの中で、おそらくこの人が一番評価低いが、僕はこの人が一番好き。

独特の音色は聴いていて気持ちがいい。

またソロも、手数はそこまで多くないが、充分歌っている。

 

所感

スコットラファロの次の次にハマったベーシストがチャックイスラエルだ。

 師匠のおっしゃるように、この人の音色は聴いていて気持ちがいい。

どうやったらこんな音色を出せるのか、未だに疑問である。

 

そういえば大学1年生の時に、高野雲さんの以下の記事を見つけて「うんうん、そうだよなぁ」と感じていたのを思い出した。

濡れた音 チャック・イスラエルのベース

 

エバンス以外との共演ももちろんあって、どのテイクのソロも結構歌っていて、僕は好きだ。

ドルフィーともデュオを演ってまっせ。

まあだけどYouTube を見る限り、未だにもったりとしたスタンダードにはまってらっしゃるようで、そのスタンスはあまり好きじゃないかな。

 

やはりジャズは「人間賛歌」だと僕は思うよ。

ある意味での「探究心」でしょう。

そういった意味で、「誰が聴いて楽しいんや?」みたいなスタンダードばっか演ってたりする人達は、僕はあまり好きではない。

まぁ知らんけど。

 

Eddie gomez

humpty dumpty

spotify見つけられず

The Mad Hatter (album)

Chick Corea – piano, synthesizer, marimba, percussion, vocals, arrangement
Joe Farrell – tenor saxophone, flute, piccolo
Herbie Hancock – electric piano on Falling Alice and The Mad Hatter Rhapsody
Jamie Faunt – bass
Eddie Gómez – bass
Steve Gadd – drums
Harvey Mason – drums
Gayle Moran – vocals

 

師匠のコメント

まあ色々と文句を言われる人だけど、こんだけ弾ければ文句を言われる筋合いもない。

エヴァンスのベーシスト三代目。

 

所感

ゴメゼットではなく、ゴメスです。

ゴメスにどっぷりと使って聴いたことははないけれど、やはり聴くとすごいなぁと感じちゃう。

スティーブ・スワローのfalling graceをエバンスとデュオで演ってるのとか、結構好きだな。

そういえば、彼は生で一度だけ見たことがある。

数年前だからもう彼はおじいちゃんだったけど、CDと同じように指板の端から端まで使って高速フレーズを弾いていてびっくりした

早いパッセージを弾くのに、年は関係ないんだなと素直に思った。

ちなみにバンドとしての演奏はイマイチだったのも印象的だった。

 

Christian McBride

freedom jazz dance

spotify見つけられず

youtubeでも探しきれず…。

A Family affair

Cristian McBride (b, elb)
Tim Warfield (ts omit 10)
Charles Craig (p, elp omit 10, 11)
Gregory Hutchinson (ds omit 10)
Russell Malone (g on 4, 7, 10)
Munyngo Jackson (perc on 1, 4, 5, 6, 7)
Will Downing (vo on 2)
Vesta (vo on 5)

師匠のコメント

レイブラウンの正統派継承者。

でもこの人も最近ちょっと音が軽くなったような気がする。

やっぱりバカテクに走るとこうなっちゃうよなぁという典型。

しかし彼のウォーキングのスイング感は、ゲップが出るほど素晴らしい。

 

所感

全国のジャズ研ベーシストのアイドル、クリスチャンマクブライドだ。

しかし師匠がこのテイクを入れたのを考えてみると、ヴィトウスのテイクとの対比がやりたかったのかなと思う。

 

当時、この師匠のコメントを見て「これでも結構ええ音してるやん!」と思った。

そんでもってもっと昔のレコーディングを聴いてみたら、バッゴォン!みたいな重たい木のいい音がしていて、納得した。

 

ちなみに個人的にはニコラスペイトンとのフィンガーペインティングがオススメである。

 

Niels-Henning Ørsted Pedersen

a felicidade

dark beauty

Kenny Drew – piano
Niels-Henning Orsted Pedersen – bass
Albert Heath – drums

 

師匠のコメント

こんなに早く、正確なピッチで弾けるのは、この人ぐらいではないだろうか。

特にこのテイクは、彼の得意なちょいマイナーな曲で歌心が爆発している。

しかし、50代で死んじゃったのは、もったいない限り。

 

所感

ペデルセンはめちゃくちゃハマった人の一人だ。

正直この人より早く正確なピッチで高速なフレーズを弾ける人はいないと思う。

 

このfelicidateはお気に入り。

というか、このアルバム自体結構おすすめである。

黒さが完全に消えた軽快なケニー・ドリューも堪能できるし、シュタタタタと特徴的なブラシのアルバートヒースのドラムを堪能できる。

 

このバカテクにハマっちゃって、CDはそこそこ集めたりした。

案外リーブマンやらシェップとかとも演ってて面白い。

 だけどだんだんペシペシな音と、弾く内容が面白くないなと思って、聴くのをやめた。

結局、今ではあまり好きじゃないベーシストの一人となってしまった。

 

Marc Johnson

everything I love

Everything I Love

Bass – Christian McBride (tracks: 1 2 11 12), Marc Johnson (tracks: 3 4 5 6 7 8 9 10 13)
Drums – Carl Allen (tracks: 1 2 3 11 12), Jack DeJohnette (tracks: 3 4 5 6 7 8 9 10 13)
Piano – Eliane Elias
Voice – Eliane Elias (tracks: 3 4 7 12)

 

師匠のコメント

Marc Johnsonは、やはりエヴァンストリオが有名。

世間の評価的にはこの人が一番高いのだろうけど、ちょっと音色が好みじゃない。

ピアノのイリアーヌもちょっとキースの真似っぽいところも鼻につく。

ただ、ドラムのデジョネットは最高。

 

所感

Marc Johnsonだが、師匠と同じで僕も音色が好みではなかった。

 

しかしやっぱりすごいよ、この人は。

弾いている内容がものすごい。

というかなんでこのテイクを入れたのだろう。

他にもすんばらしいテイクはいっぱいあるのに。

例えばベースデザイナーズのコレなんかは最高。

他にもエンリコ・ピエラヌンツィやらチャールズロイドやらと演ってるのもかっこいい。

巨匠の一人。

 

Red Mitchell

paul’s pal

presenting red mitchell

created by Rinker
Original Jazz Classi

Red Mitchell – bass
James Clay – tenor saxophone, flute
Lorraine Geller – piano
Billy Higgins – drums

 

師匠のコメント

この頃のレッドミッチェルは音も重たくビートも強力。

しかし、晩年はどうしちゃったんだろうというぐらい、しょぼい。

 

所感

正直あまりレッドミッチェルを聴いたことがないが、このテイクはかっこいい。

聴こう聴こうと思って、いつも後回しになって聴かないんだよな。

 

僕が持っているレッドミッチェルのCDはリー・コニッツとのデュオで、それは結構二人とも歌っていていい感じ。

 

Richard Davis

now’s the time

spotify見つけられず

Epistrophy & Now’s the Time

Richard Davis – bass
Marvin Peterson – trumpet
Clifford Jordan – tenor saxophone
Joe Bonner – piano
Freddie Waits – drums

 

師匠のコメント

あまり聴いていない人の一人。

ただのブルースをここまで演っちゃうこの人はすごいと思う。

 

所感

何でこのテイクを入れた第3弾。

リチャード・デイヴィスは僕も聴きこんだことはないけれど 、エルビンジョーンズの好きなので結構一緒にやってるのを聴くことが多い。

 

演奏例で挙げるならヘヴィーサウンズのshiny stockingとかカッコイイと思うけどな。

個人的にはsummertimeが大好き。

リチャード・デイヴィスはウォーキングをする時かなり硬い音で、ビシビシとしたビート。

しかし、ソロになるとぐにゃぐにゃの音色になるのがちょっと面白い。

テクはすごいけどね。

好きなベーシストの1人。

 

最後に

師匠の好みもあってか、北欧の方とか日本人とかは全然挙がっていない。

またフリーな強烈な人たちも挙げられていない。

ジミーブラントンとかミンガスかも挙げられていない。

それでもルーツ的な人物ばかりなので、この中で一人好きなベーシストを見つければ、派生して聴く幅が広がると思う。

 

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糸冬

 

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