「聴いたら危険!ジャズ入門」(アスキー新書)という本がある。この本は控えめに言っても、最高だ。
ゴリゴリの偉大なミュージシャンが幾人も掲載されていて、今私のフェイバリットなミュージシャンもこの本に教えてもらったくらいだ。
(2018.4.30追記)
ちなみに僕の好きなingebrigt haker flatenさんもこの本で紹介されていたのであった!
彼の音楽と、音色に関して ingebrigt haker flaten “Elise”
今回のalbert mangelsdorffもその一人だ。
トロンボーンが好き
私は、もしかしたらでかい楽器=かっこいい、と思ってしまうクセがあるのかもしれない。
触れたことすら無かったのにジャズ研に入部し希望楽器はウッドベースと即答したし、チューバにも憧れがあるし、バリトンもいつか吹いてみたいと思うし、バスクラはフォルムも音色も萌え萌えだ。
(いや、もしかしたら低音が好きなのかも)
そして、トロンボーンも、もちろん好きなのだ。
慢性的ピアニスト不足で、トロンボーンのコードレスなバンドをずっと演っていたからなのか。
はたまた美人な先輩が吹いていたからなのか、スライドの動きがかっこよく見えるからなのか、ひょんなことからbill watrousとbut not for meを演奏できたからか。
ひょっとすると、佐藤春樹さんや松本治 さんを目の前で見たからかもしれない。
おそらく全部が理由になりうると思うが、トロンボーンという楽器が好きなのだ。
で、トロンボーンという好きな楽器で、一番好きなプレーヤーがalbert mangelsdorffだ。
最初聴いた時怪物かと思った。トロンボーンという楽器を通しての表現が非常に多彩なのだ。
引っ越しを控えていて、手持ちCDを全て電子化することにした。
ジャズのCDは何百枚でもコレクションするつもりだったが、辞めた。
最近ミニマリストに興味があるのだ。
より良いジャズはライブで聴くことにする。
ちなこれはalbert mangelsdorff。超絶トロンボーンおじさん pic.twitter.com/ULy8TXFUU9— カイドー (@kaido_shochu) July 13, 2017
アルバムについて
このアルバムはtrioライブということで、ベルリンでのライブを録音したものだ。メンバーは皆大好きジャコパスとアルフォンス・ムゾーン。ライナーノーツは基本的にあまり読まないのだが、ベーシストにヘイデンを起用しようとして、ギャラが高すぎて断念したという話があって笑った。
結果的にジャコパスを入れて、最高のサウンドになったのではと思う。ジャコパスは、私が語るのも恐れ多いくらい、フレットレスベースで展開する表現が非常に豊かだ。コードレスなのだから、バックで鳴るベースはとても重要だ。如何様にも下地を作れるがゆえに難しいのだが、ジャコはまさに巨匠の業をこなしている。そしてアルフォンス・ムゾーン。シンバル位置たけぇよ笑 が、この人のおかげで決してフリーではない、まとまった演奏になったのかなとも思う(至る所にこのアルバムはフリーだ、と書かれているが、私は決してそうは思わない)。
まぁ私がごちゃごちゃ書くより、一番わかりやすいのは、youtubeかもしれない。このアルバムの演奏は、なんとyoutubeに挙がっているのだ。
個人的にはアルバムの2曲目とラストがいい。前者はバップ的なテーマと進行だが、コードレストリオゆえに独特の感じに仕上がっている。ラストはブルース。重音を出すトロンボーンの冒頭フレーズからノックダウンされる。
好きなアルバムの1つ。
クレジット
albert mangelsdorff / trilogue live!
track
- Trilogue (Albert Mangelsdorff) 6:13
- Zores Mores (Albert Mangelsdorff) 8:12
- Foreign Fun (Albert Mangelsdorff) 7:31
- Accidental Meeting (Albert Mangelsdorff) 8:50
- Ant Steps on an Elephant’s Toe (Albert Mangelsdorff) 9:35
メンバー
Albert Mangelsdorff – trombone
Jaco Pastorius – electric Bass
Alphonse Mouzon – drumsRecorded live at the Berlin Jazz Days, 6 November 1976 at the Berlin Philharmonic.