僕はジャズが大好きだ。
それもあって、しばしば「ジャズ教えて」とか「ジャズのCD貸して」と言われたりする。
別に人それぞれ。どういうふうに音楽を楽しもうが勝手だと思っている。
だがあえて言わせてもらうと、ジャズはお洒落じゃないからな。
今回僕がジャズを始めた経緯を含め、ジャズはお洒落じゃない論を展開したい。
本当はジャズをやるつもりはなかった
昔から音楽は好きだった。
中学に入ると邦楽ロック、高校に入ると洋楽を聴くようになった。
ロックの名盤100とかいう本を買って、それに載っているCDを聴いたりした。
ドヤ顔で「え?ピンク・フロイド知らんの?」とか友達に言っていた。
かっこいい洋楽を聴くにつれ、バンドに憧れを持つようになった。
残念ながら高校時代は楽器を買うお金が無く、また一緒にバンドをやる友達もいなかった。
そこで大学では軽音部に入って、楽器とか弾いてバンド活動して、モテようと思っていた。
しかし、結果的に軽音には入らなかった。
軽音部に見学しにいったのだが
「こいつらは本気で音楽をやってねぇ…!」
そう感じたのである。
決してノリが馴染めなかったとか、好きなバンドを笑われたりとか、あんまり美人の方々がいなかったとか、そういうのも含めるが、まぁ、そう感じたのである。
でも、どうしても音楽をやりたかったカイドーは、あまり興味の無かったジャズ研に見学に行った。
そこにはお世辞にも明るいとは言えない独特の雰囲気があった。
そんな中、先輩達が曲を演奏してくれた。
確かchick coreaのspainだったと思う。
生茶のCMで聴いたことがあるかもしれない、あの曲だ。
正直何をやってるのかさっぱりわからなかったが、ギターとベースの先輩が何やら目配せをして、ニヤニヤして、たまに笑ったりしながら演奏した。
なんとなく、楽しそうだな、と思った。(そして少しホモっぽいな、とも少し思った。)
そしてジャズ研に入った。以来、ずっとジャズの虜である。
ジャズはお洒落じゃない。人間臭さを感じてみよう
ジャズは自由な音楽だ。
即興演奏が曲の大半を占めるため、同じ演奏、というのは存在しない。
即興演奏ゆえに、演奏者の個性が出る。
おしゃべりな人もいれば、素っ頓狂な人もいて、クールな人もいれば、暑苦しい人もいる。
一般的にジャズは「御洒落」だと認識されていると思う。
街のBGMはどこに行ってもジャズだ。
スタバはもちろん、居酒屋や果てはラーメン屋でもジャズがかかってたりする。
その一曲一曲にはプレーヤーの即興演奏があり、個性があり、自由がある。
個人的には、ジャズは御洒落とはほど遠い、熱く泥臭い、最高の音楽だと思っている。
(2018.4.14追記)
たまーに印象に残ったCDを紹介している。
怪物albert mangelsdorff の trilogue live!
個人的発見をした時の高揚感 ONJQ “ONJQ Live in Lisbon”
彼の音楽と、音色に関して ingebrigt haker flaten “Elise”
糸冬